2010-04-07 ArtNo.43267
◆Euro-IV導入で13都市のガソリン/ディーゼル値上がり
【ニューデリー】インドの主要13都市では4月1日から、いっそうクリーンなEuro-IV燃料への転換が行われたことから、ガソリンとディーゼル油の価格が1リッター当たり各0.5ルピーと0.26ルピー引き上げられた。これに伴いかつてのインドを代表する大衆車Maruti SuzukiのM800がこれらの都市から姿を消した。
デカン・ヘラルド、ヒンドゥ・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥーが3月31日と4月1日伝えたところによると、これら13都市とは、デリー、マハラシュトラ州Mumbai、タミールナド州Chennai、西ベンガル州Kolkata、カルナタカ州Bangalore、アンドラプラデシュ州Hyderabad、ウッタルプラデシュ州Lucknow、同州Kanpur、同州Agra、グジャラート州Surat、同州Ahmedabad、マハラシュトラ州Pune、同州Solapur。デリーにおけるガソリンのリッター当たり新価格は47.93ルピー、ディーゼル油は38.10ルピーとなった。税率の相違から各都市の小売価格は異なる。
その他の地域では4月1日から10月の間にBharat Stage-II(BS-II)からBS-IIIへの転換が段階的に行われる。ゴアでは、4月1日から他所に先駆けBS-IIIへの転換が行われ、これに伴いガソリンの1リッター当たり価格が0.22ルピー、ディーゼル油のそれが0.18ルピー値上げされた。
国営石油精製会社3社はガソリン、ディーゼル、家庭用LPG、公衆流通システム(PDS:public distribution system)下の灯油(PDS kerosene)を、市価を下回る公定価格で販売している。リッター当たりのガソリンの公定価格は6ルピー、ディーゼル油は4.06ルピー、灯油は16.91ルピー、LPGは1シリンダー当たり26.39ルピーとなっている。このため石油精製3社は2010年度に4万5000クロー(US$97.65億)の損失を被る見通しだ。
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