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2010-04-02 ArtNo.43255
◆クウェートにダヘジ/パラディープ石化事業への出資要請
【カンクン/ニューデリー】メキシコのカンクン市で催された第12回国際エネルギー・フォーラムに出席したMurli Deora石油相は3月30日同地でクウェートのSheikh Ahmad Al-Abdullah Al-Ahmad Al-Sabah石油相と会談、Oil and Natural Gas Corp(ONGC)がグジャラート州Dahejで計画中の1万2440クロー(US$26.99億)の石油化学プロジェクトおよびIndian Oil Corp(IOC)がオリッサ州Paradipで計画中の化学プロジェクトへの出資を求めた。
デカン・ヘラルドとザ・ヒンドゥーが3月31日/4月1日伝えたところによると、石油天然ガス省のSunil Jain次官補はこのほど以上の消息を語った。
それによると、ONGCは2012年2月までに建設されるダヘジ石化コンプレックス(DPC:Dahej petrochemical complex)に、技術もしくはマーケッティング・ノーハウをもたらす海外パートナーを求めている。同プロジェクトの特別目的会社(SPV:special purpose vehicle)を務めるONGC Petro-additions Ltd(OPAL)にONGCが26%、Gujarat State Petroleum Corp (GSPC)が5%、国営ガス会社GAIL Indiaが19%、出資する予定で、海外パートナーには20~25%のシェアがオファーされる。DPCは、クラッカーや下流部門のポリマー・プラント等から成り、輸入液化天然ガス(LNG)から抽出したエタン(C2)とプロパン(C3)を原料にポリマーを製造する。ONGCはポリマーのマーケッティングを引き受けるパートナーを物色している。DPCは、年間110万トンのエチレンと34万トンのプロピレン、13万5000トンのベンゼン、9万5000トンのブタジエンを製造する能力を備える。
他方、IOCが2万9777クロー(US$64.62億)を投じて建設する年間原油処理能力1500万トンのパラディープ製油所プロジェクトから分離した年産100万トンの石油化学・プラントは、2012年に製油施設が完成した後に着工される。IOCは、長期にわたりSaudi AramcoやKuwait Petroleum等、原油の供給を引き受けることができるパートナーを物色して来たが、これら両社は何れもプロジェクトへの参加を見合わせた。
インドの石油精製能力は、現在の年間1億8000万トンから2012年には2億5000万トンに拡大するため、クウェートやその他の湾岸諸国に原油の供給拡大を求めている。クウェートは現在インドが必要とする原油の10%を供給している。
最近、サウジアラビアを訪問したManmohan Singh首相は、原油の年間供給量を現在の2550万トンから4000万トンに拡大する約束を取り付けた。
Deora石油相は今回メキシコのGeorgina Kessel Martinezエネルギー相とも会談、メキシコにおける石油・ガスの探査開発への参加の意向を伝えた。メキシコは現在、外国企業に探査開発鉱区のオーナーシップを認めていないが、探査開発契約方式に見直しを加えている。ONGCの海外事業子会社ONGC Videsh Ltdは既にベネズエラ、コロンビア、ブラジル等の探査開発鉱区権益を手に入れ、メキシコ進出の機会を探っている。民間企業Reliance Industriesはメキシコから年間200万~400万トンの原油を輸入、石油製品をラテン・アメリカ諸国に輸出している。
Deora石油相はインドネシアのDarwin Zahedy Salehエネルギー鉱物資源相とも会談、LNG輸入の意向を表明した。これに対してSalehエネルギー鉱物資源相は、インドネシアは目下のところインドにLNGを輸出する余裕はないが、新鉱区におけるガスの生産が開始される2015年以降に申し出を検討する意向を表明したと言う。
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