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2010-03-31 ArtNo.43242
◆インド、露ウラン濃縮事業にドナーとして参加希望
【ニューデリー】インドはロシアがシベリアに建設することを計画している『国際ウラニウム濃縮センター(IUEC:International Uranium Enrichment Centre)』に単なる受益者(recipient)ではなく、提供者(donor)の身分で参加することを希望している。
ヒンドゥ・ビジネス・ラインが3月25日報じたところによれば、ロシアはインドに対し、将来の核燃料の供給を確保する上からも、国際原子力機関(IAEA:International Atomic Energy Agency)の監督下にシベリアのAngarskで進められる同プロジェクトに参加するよう執拗に求めている。
インド政府筋によると、インドのウラニウム資源は限られているが、豊富なトリウム資源を有する。インドは異なるタイプの反応炉に適した核燃料をデザインし製造する技術を有し、世界最大の重水生産国でもある。加えて如何なるタイプのジルコニウム合金も製造できる。このためインドはIUECで手がけられるある種のプロジェクトには対等のパートナーとして参加できる。こうしたことからドナーとして計画に参加したい意向を既にロシア側に伝えたと言う。
Angarskの施設は、当初からロシアの民生用核開発プログラムの下におかれ、かつてのソ連の核兵器計画から完全に分離されて来た。
IUECは低濃縮ウラン(LEU:low-enriched uranium)の製造のみを手がける。LEUは発電燃料として利用できるが、核兵器の原料にはならない。ロシア国営原子力発電会社Rosatomは今月初、「IUECは2010年末までにLEUの最初の出荷を行う」と発表した。
一方、IAEAは2009年11月に『核燃料貯蔵銀行(nuclear fuel reserve bank)』の設置を承認しており、IAEAは今年4~5月の間にロシアと、核燃料銀行(nuclear fuel bank)に関わる契約を結ぶ見通しと言う。
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