SEAnews 2010-03-24 ArtNo.43226

【ニューデリー】世界のトップ家電メーカーWhirlpoolのインドにおける今年初9ヶ月の純益は20％アップ、純売上げは過去最高の1600クロー(US$3.47億)をマークした。一方、テクノロジー・メジャーHewlett-Packard Company(HP)は、間もなく爆発的成長の軌道に乗ると見られるインド・デジタル・プリンティング市場首位の座を維持する方針だ。
エコノミック・タイムズが3月19日伝えたところによると、Whirlpool Corp(WP)のJeff Fettig最高経営者(CEO)は、同紙のインタビューに応じ、WPのインド・ビジネスは長期にわたる低迷を抜け出し、かつてない好調の時期を迎えていると語った。インド経済は1994～2005年の間も成長し続けたが、耐久消費財市場と、中流所得層の需要は、WPが予想した成長レベルには達しなかった。しかし現在の需要は極めて堅調で、販売ボリュームも今後5年間に2～3倍に拡大するものと期待される。現在のインドは、ちょうど10年前の中国の水準にある。向こう数年間には新規プレーヤーの参入も予想され、その後市場の再編が行われる見通しだ。WPは引き続き冷蔵庫や洗濯機等の中核家電製品に照準を合わせるとともに、電子レンジ、エアコン、浄水装置等の新領域にも進出する。プレミアム家電ブランドKitchenaidも追ってインド市場に紹介する。同社はインド子会社に対する75％の出資率を維持し、上場資格を返上する考えはないと言う。
ビジネス・スタンダードが22日報じたところによると、HPカントリー・マネージャーのRamani Viswanathan氏は、デジタル・プリンティング市場における70％のシェアとトップの座を維持する自信を表明した。それによると、デジタル・プリンティングとは、小冊子、写真アルバム、雑誌、ブックレット等、コンピューターからプリント・アウトされる全てのものを包括している。デジタル・プリンティングは130億米ドルのインド・プリンティング市場の5～6％のシェアを占めているが、2016年までに1000％の成長が見込まれ、ライバルにはFujiとKodakが含まれる。
この日同社が西ベンガル州Lucknowでお披露目した多機能プリンティング・マシーンHP Indigoの価格は3.5クロー(US$76万)。これまでに約70台を販売、今後6ヶ月以内に100台の大台に乗せる計画と言う。