2010-03-24 ArtNo.43218
◆アルセロール、Bhushan Power権益買収協議
【ムンバイ】消息筋によると、ArcelorMittal Ltd(AML)幹部は最近、Bhushan Power & Steel Pvt Ltd(BPS)の幹部と会談、後者の戦略的権益の取得問題を協議した。
エコノミック・タイムズが3月18日伝えたところによると、2人の事情通はこのほど以上の消息を語った。それによると、AMLのChristophe Cornier取締役とPierre Gugliermina重役(CTO)は最近ニューデリーを訪れ、BPS幹部と会談した。Cornier氏はアフリカ/アジア/インド業務を手がけ、特に新規鉄鋼プロジェクトを担当している。しかしBPSのSanjay Singal会長は、その種の話し合いが行われたことはないと否定した。Sanjay Singal氏はBhushan SteelのNeeraj Singal氏の兄弟。
AMLのMittal会長は、オリッサ州とジャールカンド州における200億米ドルの鉄鋼プロジェクトがレッド・テープに阻まれ、長期にわたり進捗を見ぬ中、目下、カルナタカ州における鉄鋼プロジェクトと鉄鉱山プロジェクトに取り組んでいる。
Centrum Brokingの鉄鋼アナリストNiraj Shah氏は、「AMLは年産100万トン以上の鉄鋼事業に関心を寄せている。オリッサ州とジャールカンド州の新規プロジェクトが進捗を見ないことから、Uttam Galvaのような既存事業の権益に目を向けている」と指摘した。
年商4000クロー(US$8.68億)のBPSはチャンディガル、コルカタ、オリッサ州にプラントを設けており、合計年産能力は150万トン。同社はまたオリッサ州に一般炭、ジャールカンド州にコークス用炭の鉱区を保持している。
AMLはBPSの戦略的権益を取得することを目指しており、戦略的権益とは、一般に議決権や取締役会の代表権を手にすることができる約26%の株式権益を指す。AMLは既にUttam Galvaの3分の1の権益を手に入れ、カルナタカ州において新たなプラント候補地を物色している。
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