【コルカタ】韓国の主要鉄鋼メーカー、Pohang Iron and Steel Company (Posco)は、インド最大の製鉄会社Steel Authority of India Ltd(SAIL)と、ジャールカンド州に年産500万トンの総合鉄鋼プラントを建設するとともに、西ベンガル州にも別に年産150万トンの製鉄所を設ける合弁交渉を進めている。
ファイナンアシャル・エクスプレス、エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、ヒンドゥ・ビジネス・ラインが3月19/20/22日報じたところによると、オリッサ州における年産1200万トン、見積もりコスト5万4000クロー(US$117.18億)のメガ鉄鋼プロジェクトが用地買収問題で立ち往生しているPoscoは、インドに足場を築く新たな道を見出したようだ。
SAILがジャールカンド州Bokaroに設けた既存製鉄所付近に約2万5000クロー(US$54.25億)を投じて年産500万トンの新鉄鋼プラントを設ける合弁覚書が3ヶ月内にも両社間で取り交わされるものと見られ、また西ベンガル州Kultiに年産150万トンのプラントを設ける初歩的合弁交渉も進められていると言う。
Poscoのスポークスマン、S Mohanty氏はこのほど以上の消息を確認した。それによると、同社は機会さえあればインドに複数のプラントを設ける用意がある。Poscoチームは過去数ヶ月何度もBokaroを視察、先週も3人のチームが同地を訪れた。Poscoチームは先月Kultiも視察したと言う。
SAIL筋によると、元々Indian Iron & Steel Company (IISCO)が経営していたKulti工場の敷地は812エーカーで、内218エーカーのみが使用されている。このため新たなプラントを設ける十分なゆとりが存在する。
他方、Bokaroの敷地は3万1000エーカーで、内1万4000エーカーが使用済みとなっている。
仮に両地に新プラントが設けられるなら、SAILがジャールカンド州Kiriburu/Meghahatuburu/Gua/Chiriaに経営する鉱山から鉄鉱石の供給を受けられる。これらの鉱山は年間3754万トンの鉄鉱石を生産できると言う。