SEAnews 2010-03-12 ArtNo.43181

【ニューデリー】日本第二位の鉄鋼メーカー、JFEスチールは、Sajjan Jindal氏が率いるインド第二の鉄鋼生産者、JSW Steel Ltd(JSL)の10％前後の権益買収を目指しており、両者の協議は最終段階に入っている。まとまればインド国内鉄鋼市場における取引としては最大規模のものになる見通しだ。
インディアン・エクスプレスが3月12日報じたところによると、日本鉄鋼市場は縮小しつつありJFEのような指導的鉄鋼メーカーはインドのような海外の成長市場に活路を見出そうとしている。これに対して、西ベンガル州やオリッサ州で新規大型鉄鋼プロジェクトを準備中のJSLにとっては、必要な資金と技術を手に入れることができる。
両者の協議は未だ妥結していないが、JSLのボンベイ証券取引所(BSE)における11日の終値1166ルピーを基準にすると10％の権益の買収額は、多少のプレミアムをつけて2700クロー(US$5.86億)前後になりそうだ。消息筋によると、関係発表は間もなく行われる見通しと言う。