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2010-03-09 ArtNo.43177
◆NMDC、第2製鉄所投資、鉄鉱石50%値上げ
【ムンバイ】国営鉄鉱石商社National Mineral Development Corporation (NMDC)は1万6000~1万8000クロー(US$35億-39億)を投じカルナタカ州に第2製鉄所を建設することを計画する一方、2010年4月1日より鉄鉱石の長期供給契約価格を40~50%引き上げる方針だ。
ビジネス・スタンダード、インディアン・エクスプレス、ヒンドゥ・ビジネス・ライン、デカン・ヘラルド、ザ・ヒンドゥーが3月5/6日伝えたところによると、NMDCのRana Som会長は4日記者会見し、鉄鉱石の長期契約は2010年3月31日に期限が切れるため、内外のバイヤーと価格交渉を進めていると語った。交渉は6月乃至7月に妥結する見通しだが、値上げは2010年4月1日に遡って実行する。NMDCは、今年1月1日に既に各種グレードの鉄鉱石をトン当たり一律270ルピー値上げしており、これはグレードにより6~15%の値上げに相当する。
NMDCは年間3000万トンの鉄鉱石を生産、内85%余りを国内の顧客に供給、残りを主に日本と韓国に、そして少量を中国に輸出している。全供給量の92%は長期契約ベースで、大部分が国営企業2社、Steel Authority of India LtdとRashtriya Ispat Nigam Ltdに、残りはEssar Steelを含む主要民間鉄鋼メーカーに、供給されている。
インド政府は、国内における鉄鋼年産量を現在の6000万トンから2015年までに2倍の1億2000万トンに拡大することを目指している。NMDCは予想される鉄鉱石の国内需要の増大に応じ、鉄鉱石の年間生産量を2014-15年までに5000万トンに拡大する。NMDCは、チャッティースガル州とカルナタカ州において今後3年間に新たに3つの鉄鉱山の生産を開始する。3鉱山の合計年産量は2400万トンに達する。ちなみにNMDCが保持する鉄鉱山の確認埋蔵量は14億トンにのぼる。
鉄分63.5%のインド産鉄鉱石の価格は過去1年間に急騰し、現在のトン当たりC&F価格は134~135米ドルと、昨年同期の90米ドル前後を大きく上回っている。中国の港におけるスポット価格もトン当たり134米ドル前後と、2009年のFOB価格の2倍に達している。これに対して生産コストは目下のところトン当たり7.6米ドル。
Som会長が2日語ったところでは、NMDCは今後5年間に2万6500クロー(US$57.51億)を投じ、鉄鉱石の生産や製鋼事業を拡張する。N. Srinivansan重役(財務担当GM)によると、2つの総合的な鉄鋼製造施設の建設、2つのペレット製造施設の建設、そして2つの鉄鉱山の開発が含まれ、海外における燐灰岩(rock phosphate)鉱山、カリ鉱山、オーストラリアやモザンビークにおけるコークス用炭鉱山の買収も計画していると言う。
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