【ニューデリー】新年度予算案に先立って国会に上程された経済報告書によると、政府は新たにカルナタカ州、マハラシュトラ州、グジャラート州で各1件、オリッサ州で2件のウルトラ・メガ発電プロジェクト(UMPP:Ultra Mega Power Projects)を準備している。
ヒンドゥ・ビジネス・ラインが2月26日報じたところによると、上記5件については用地や水供給等、必須条件に関わる調査が進められている。
チャッティースガル州SargujaにおけるUMPPの入札資格審査申請(RFQ:Request for Qualification)前の準備作業は全て完了、オリッサ州Sundergarh県におけるRFQのための準備作業も開始された。タミールナド州では、UMPP建設地としてCheyyurが選ばれた。アンドラプラデシュ州では、別のUMMPPの候補地としてPrakasam県Nayunipalliが浮上している。
政府はこれまでにUMPP4件を民間開発業者に発注している。グジャラート州Mundraにおける輸入石炭をベースにしたUMPPはTata Powerに、マドヤプラデシュ州 Sasan、アンドラプラデシュ州Krishnapatnam、ジャールカンド州TilaiyaのUMPPは、いずれもReliance Powerに発注された。
ビジネス・スタンダードが2月22日伝えたところでは、電力省のH S Brahma次官は、「チャッティースガル州におけるものを除き、今会計年度中に入札が募集されるUMPPは存在しない」と語った。政府はこれ以前にチャッティースガル州Chhattisgarh、オリッサ州Bedabahal、タミールナド州CheyyurにおけるUMPPのRFQを募集している。
電力省は第12次五カ年計画期間(2012-17)に10万MW(メガワット)の発電能力を追加する目標を実現するため、9件のUMPPを実行することを目指している。内4件のプロジェクト用地はすでに確保されている。
Power Finance Corporation(PFC)子会社のPFC Consultingはオリッサ州Saakhi GopalおよびGogarpalliにおける2件のUMPPを進めるためすでに特別目的会社(SPV:special purpose vehicles)2社、Saakhi Gopal Integrated Power Company LtdとGogarpalli Integrated Power Company Ltdを設立、またオリッサ州Sundargarh県BedabahalにおけるUMPPのRFQがまもなく募集する見通しと言う。