1995-12-15 ArtNo.4316
◆<星>半導体部門が記憶装置部門に替わり電子産業のスターに
【シンガポール】政府の野心的なウエハー産業育成策の下、来年は記憶装置部門替わって半導体部門がシンガポール電子産業生産の最大シェアを占める見通しだ。
経済開発局(EDB)は13日の電子産業報告会の席上以上の見通しを示した。今年の半導体部門の生産額は昨年比53%増の125億4000万Sドルに達し、記憶装置部門の135億4000万Sドル(昨年比20%増)に肉薄している。ディスク・ドライブ産業の急成長で記憶装置部門はこれまで長期にわたりシンガポール経済のスターの地位を維持してきた。しかし国内ウエハー製造業の今年の生産高は昨年比70%増の17億Sドルが見込まれ、来年は20億Sドルを突破する見通しだ。業界筋は遠からず30億Sドルの大台を超えるものと予想している。 とは言えEDBはシンガポールの半導体産業の成長率が来年は多少鈍化するものと見ている。同局のリョー・ブンキョン電子担当部長はウエハーの供給過剰が生じる可能性を認める一方、幅広いチップ産業を育成することにより、周期的景気後退の影響は最小限にとどめられるとし、国内のチップ産業の将来に楽観的な見通しを示した。(ST:12/14)
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