【ニューデリー】セメント、鉄鋼完成品、原油生産等の好調に支えられ、インフラ産業6業種は2010年1月に9.4%の成長を記録、前月の6.4%、昨年同月の2.2%の伸びを大幅に上回った。
ヒンドゥ・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、インディアン・エクスプレス、ザ・ヒンドゥー、エコノミック・タイムズが2月25/26日報じたところによると、6業種の1月の成長率は、原油9.7%(8.1%)、電力5.6%(1.2%)、鉄鋼完成品16.2%(3.2%)、石油製品3.8%(-1.3%)、石炭6%(6.7%)、セメント12.4%(3.2%)と、石炭生産を除き6業種中5業種が前年同期の伸び(括弧内の数字、以下同様)を上回った。
この結果、年初10ヶ月(2009/4-2010/1)の中核インフラ産業の成長率は5.4%と、前年同期の3%から顕著に改善した。部門別内訳は、石油精製-0.5%(3.2%)、石炭8.2%、原油-0.1%、電力6.1%、セメント11.2%、鉄鋼完成品4.9%。
信用格付け会社Rating Information Services of India Ltd(CRISIL)の主任エコノミストDK Joshi氏によると、統計数字は予想の線に沿ったもので、これで1月の工業生産指数(IIP:Index of Industrial Production)が前月に続き二桁成長を遂げるのは間違いないものと見られる。中核インフラ産業の成長率は不安定な動きを見せているが、9.4%の成長が実現されたことで1月は前月に続き高めのIIP成長が望めると言う。12月のIIP成長率は16.8%だった。ちなみに12月の中核インフラ産業成長率は当初発表の6%から6.4%に上方修正された。