2010-02-24 ArtNo.43142
◆Bharti、Zainアフリカ資産買収でSingTelに株売却も
【ムンバイ】Bharti Airtel Ltd(BAL)はSingapore Telecommunications Ltd(STL)に自社株を売却し、クウェートの電話会社Zainのアフリカ資産を107億米ドルで買収する費用に充てる可能性がある。
エコノミック・タイムズが2月19日伝えたところによると、目下BALの30%の権益を握るSTLへの株式売却は、アフリカ事業への過度のエクスポージャーを懸念する一般投資家が株主割り当ての引き受けを拒否し、抜き差しならない苦境に陥るようなことを回避するのに役立つ。STLにとっても、同社のポートフォリオ中もっとも高収益を上げるBALへの出資率を高めることができる。
消息筋によれば、BALは様々な方式による資金調達を検討しており、STLに対しては優先株を発行する可能性が大きい。BALはまた銀行界から2年間のつなぎ融資を受け、その後より長期の借り入れに転換する可能性もある。その際はStandard Chartered Bankが最大の融資行になるものと見られ、Barclays Capitalも強い関心を見せているとされる。
しかし、Deutsche Bankアナリストはブルームバーグのインタビューに対して「STLはなぜZainのアフリカにおけるワイヤレス資産を自分で買収せず、BALのアフリカ事業進出を支援するのか、株主に説明する必要がある。一体、STLの株主は、BALのこの種の投資から如何なる利益を得られるのか、STLの国際事業戦略は一体何なのか、疑わざるを得ない」とコメントした。
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