1995-12-15 ArtNo.4314
◆<星>電子産業生産S$582億、19%アップ
【シンガポール】シンガポールの今年の電子産業生産は昨年比19%増の582億Sドルに達する見通しだ。
経済開発局(EDB)が13日明らかにしたところによれば、電子産業の成長率は来年も15%に達するものと予想される。電子産業9部門の中では消費用電子部門がマイナス成長を記録したものの、他はプラス成長を遂げ、中でも半導体、通信機器、ディスプレー装置、記憶装置部門の健闘が目立った。
シリコン・ウエハーの製造やチップのデザイン/テスト等のサービスから成る半導体部門の生産額は122億Sドルと、2年連続50%を上回る昨年比53%の成長が見込まれている。同成長率は世界の半導体産業の35%の成長率をほぼ20%ポイント上回っている。電話、交換機、ペジャー等の通信機器部門は昨年の27億Sドルから37億Sドルに34%、カラー・ブラウン管、カラー・モニター、液晶ディスプレー等のディスプレー装置部門のそれは12億6000万Sドルに21%、ハード・ディスク・ドライブ、CD-ROMドライブ等の記憶装置部門は135億Sドルに23%、それぞれ成長が見込まれ、記憶装置部門が引き続き電子業生産の最大のシェアを維持している。消費用電子部門の生産は一部の生産活動の隣国への移転により昨年の74億3000万Sドルから71億9000万Sドルに3%の落ち込みを見たが、EDBは持続的再編とアップグレードを通じ再びプラス成長を回復できるものと予想、アイワ、ソニー、フィリップス等の主要プレーヤーが、CD-ROMドライブや大型スクリーンTVのキー・コンポーネット等、高付加価値領域の製造能力を拡張していると指摘している。
電子産業全体の付加価値生産は昨年比20%増の155億Sドルが見込まれ、製造業付加価値生産全体の45%を占めている。またシンガポールの製造業生産は国内総生産(GDP)の27%を占めると言う。(ST,BT,LZ:12/14)
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