2010-02-24 ArtNo.43135
◆田岡化学工業、チェンナイ工場の製造能力を2倍に拡張
【チェンナイ】タミールナド州Chennai市マドラス輸出加工区(MEPZ)特別経済区(SEZ)内でシーラント・インスタント接着剤(cyanoacrylate instant adhesive)の製造を手がけるTaoka Chemical India Pvt Ltd(TCI)は年産能力を2倍の1200トンに拡張する。
エコノミック・タイムズが2月18日報じたところによると、住友化学グループに属する田岡化学工業株式会社の津田重典社長は最近TCI工場を訪れ、以上の計画を明らかにした。それによると、TClは、製造能力を拡張するとともに、ゴム化学品/レザー部品用接着剤やタイヤ製造に用いられ、目下輸入に依存している高粘度シーラント接着剤等の製造を手がけ、新たな等級の接着剤をインド市場に紹介する計画だ。
2002年にMEPZ-SEZ内に設けられたTCI工場は、独自の先端技術を用いて2002~2006年の間に接着剤の試験生産を行い、2007年から商業生産を開始した。年間売り上げは15クロー(US$326万)前後で、製品は世界各国に輸出、アプリケーション領域も家電製品、自動車、精密機械、家具、木工品に拡大して来た。
TCIは、2008年まで専ら輸出市場をターゲットにして来たが、その後の国内市場調査で、インドが世界各地からシーラント接着剤を輸入していることを確認した。インドは年間平均600トンほどのシーラント接着剤をを輸入している。TCIは、輸出ビジネスがピークに達する中、2008年以降、インド国内市場の開拓に重心をシフトした。同社は目下、インド国内市場の20%ほどのシェアを占めていると言う。
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