2010-02-19 ArtNo.43126
◆電気自動車の需要拡大:Frost & Sullivan
【ハイデラバード】インドにおける電気自動車の需要は向こう数年間に急速に拡大する見通しだ。自動車オーナーの7%が将来電気自動車を購入するものと見られる。目下のところ代替燃料を使用している自動車オーナーは全体の1%に満たないことを考慮すれば、これは大きな数字と言える。
インディアン・エクスプレスが2月16日報じたところによると、市場調査会社Frost & Sullivanは、『2009年インド自動車顧客の声:車輌伝動装置の評価(Voice of Indian Automotive Customers 2009: Evaluation of Powertrain Technologies in Vehicles)』と題する最新レポートの中で「バッテリーの寿命、走行距離、保守費用、加速性能、最高速度等、購入後の懸念材料が存在するにも関わらず、インドの自動車オーナーの7%が将来電気自動車を購入するものと見られる」と見通している。
それによると、インドの自動車オーナーは、全ての代替燃料車の中で電気自動車の本体価格(base price)にプレミアムを支払う用意がある。とは言えインドにおける電気自動車のプレミアムはかなり低い。現在インドの車輌オーナーのほとんど全てがガソリンもしくはディーゼルの何れかの伝統燃料を用いている。しかし環境問題に対する意識の高まりとともに、非伝統的な代替燃料への大規模なシフトが予想される。目下のところ代替燃料を使用している自動車オーナーは全体の1%に満たないことを考慮すれば、この種のシフトはかなり大きなものになる。代替燃料が好まれる主因の1つは伝統燃料に比べ30%前後コストを節約できること。とは言え、依然として燃料供給スタンドの不足や充電時間等の懸念材料が存在する。
インドの車輌オーナーが、現在利用可能な伝動技術の中で最も注目している燃料は液化石油ガス(LPG)と圧縮天然ガス(CNG)であり、それ以外に電気とバイオ燃料が挙げられる。LPGとCNGに対する関心が高い理由は、大部分のメトロ(人口100万以上の都市)で商用車はLPGもしくはCNGを燃料として用いているからである。
報告書はまた、自動車オーナーは将来、マニュアル変速から自動変速にシフトすると指摘している。それによると自動車オーナーの少なくとも37%が次に車を買う際はオートマチック車を選ぶとしており、オートマチック車を好むものは男性の方が女性を上回っている。しかもこれらのオーナーはオートマチック車にプレミアムを支払う用意があると言う。
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