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2010-02-19 ArtNo.43124
◆政府、2万5千MWガス発電施設建設計画
【ニューデリー】電力省はガスの供給が今後安定する見通しから、向こう3、4年内に新たに2万5000MW(メガワット)のガス発電施設を建設することを計画している。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが2月15日伝えたところによると、インド政府はガス価格の乱高下や供給確保の困難からガス発電所の建設を凍結して来たが、インド東海岸からの供給拡大や、液化天然ガス(LNG)供給能力の拡大が見込まれることから、電力省は総理府に対して新たに2万5000MWのガス発電施設を建設するよう提案した。
Reliance Industries Ltd(RIL)が経営するKrishna Godavari海盆D6鉱区ガス田からの供給拡大が見込まれる他、グジャラート州Dahejとマハラシュトラ州RatnagiriにおけるLNGターミナルが2011-12年に稼働する。加えて第12次五カ年計画期間には、Oil and Natural Gas Corporation (ONGC)とGujarat State Petroleum Corporation(GSPC)のガス鉱区からの供給も望める。
RILのガス田からのガスは既存のガス発電所や複合燃料ベースの発電所に供給されており、第11次五カ年計画期間に完成するガス発電所にも供給される。
RILのガス田の目下の供給量は62 mmscmd(million cubic meter of gas per day)だが数ヶ月内に80mmscmdに拡大される。現在、このうち43.165mmscmdが電力部門に割り当てられている。
一方、石油天然ガス省は様々なソースからのガスを一律の価格で供給する新価格制度の導入を検討している。目下のところ、政府指定のガス田から供給されるガスには1mbtu(million British thermal units)当たり2米ドルの統制価格が適応されている。しかし東北諸州は例外として1mbtu当たり1~1.2米ドルの価格が設定されている。新探査ライセンス政策(NELP:New Exploration Licensing Policy)導入以前の鉱区で生産されたガスについてはそれぞれの生産分与契約(PSC:production sharing contract)に基づき1mbtu当たり3.5~5.73米ドル、輸入LNGを再ガス化したガスに関しては同5米ドル以上、RILのD6ガスは同4.2米ドルに設定され、この他にLNGのスポット価格が存在する。
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