2010-02-16 ArtNo.43117
◆HMSI第2工場計画、M&Mモーターサイクル市場開拓
【コルカタ/ニューデリー】Honda Motorcycle & Scooter India Ltd(HMSI)が当初400クロー(US$8680万)を投じ第2工場の建設を計画すれば、地場オート・メジャーMahindra & Mahindra(M&M)はスクーター販売の好調を好感し、今年内に各種モデルを揃えてモーターサイクル市場に本格進出する構えだ。
ビジネス・スタンダードが2月13日報じたところによると、HMSIのSushil K Kabra営業主任(F&A)は110ccモーターサイクルCB Twisterのお披露目式の席上、「既存工場は2010-11年に稼働率が100%に達する見通しのため、第二工場を建設する初歩的な検討作業を進めている。新工場は恐らく50エーカーの用地に設けられる」と語った。同氏によると、ハリヤナ州Manesarの既存工場にHMSIはこれまでに1300クロー(US$2.82億)を投資した。HMSIの昨年通年の二輪車販売台数は約107万台で、今会計年度は125万台、来年は150万台が見込まれると言う。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが11日伝えたところではHMSIは若者をターゲットに販路の拡大を目指している。同社が150ccのモーターサイクルUnicornを最初に発売した際には、温厚で成熟したエンドユーザーをターゲットにしたが、ライバルのBajaj Pulsarに対抗する上からも、このほど発売したTwisterは20~29歳の学生、管理職、起業家に照準を合わせていると言う。
デカン・ヘラルド、ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥーが13日報じたところによると、インド自動車製造業者協会(SIAM:Society of Indian Automobile Manufacturers)主催の会議の会場で、M&MのAnand Mahindra副会長兼MDはマスコミのインタビューに応じ「M&Mはモーターサイクル・セグメントに進出する方針を決めたが、同方針は今年内に実現させる。M&Mはフル・レーンジ・プレーヤーを目指しており、モーターサイクル1モデルを市場に投入するようなことはしない」と語った。
Anand氏は詳細を明らかにしなかったが、M&MとKineticの80:20の合弁に成るMahindra Kinetic Scooters and Motorcycles Ltd(MKSM)が、ミッド・セグメントのモーターサイクルを発売する準備を整えている他、イタリアおよび英国の二輪車メーカーと手を組みインド市場向けのプレミアム・バイクの開発を計画しているとも伝えられている。フランスのカー・メーカーRenaultとのワン・プロダクツ合弁事業に関して質問されたAnand氏は、「Mahindra and Logan合弁事業を継続するか否か、そのロードマップに関しては30~45日以内に発表する」と語った。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが12日伝えたところでは、インドの指導的Eコマース企業mjunction Services Ltdは11日、Electrotherm (India) Ltdと提携し、後者の電動スクーターYObykeを、同社ポータル『www.autojunction.in』を通じてオンライン販売することで合意したと発表した。ElectrothermのMukesh Bhandari会長兼技術主任(CTO)は、「これにより遠隔地におけるディーラー不在のボトル・ネックを克服し、販売を拡大できる」と期待を表明した。
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