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2010-02-16 ArtNo.43109
◆工業生産指数成長率、驚異的な16.8%マーク
【ニューデリー】工業生産指数(IIP:Index of Industrial Production)は2009年12月に驚異的な16.8%の伸びをマークした。過去15年来最高の成長を実現した主因は、比較の対象になる前年同月の伸び率が-0.2%と振るわなかったことに伴うベース効果(base effect)は別にして、製造業、取り分け耐久消費財部門の好調に帰せられる。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレス、ザ・ヒンドゥー、デカン・ヘラルドが2月12/13日報じたところによると、中央統計局(ISO:Central Statistical Organisation)は12日以上の数字を発表した。
昨年12月のIIPの伸びを部門別に見ると、IIPの80%の比重を占める製造業が18.5%(-0.6%)の急成長を遂げた他、鉱業は9.5%(2.2%)、電力も5.4%(1.6%)と、何れも前年同期(括弧内の数字)を遙かに上回る好調な伸びを見た。12月のIIPは前月(2009年11月)に比べても10.9%の伸びを見ており、この点からもベース効果以上の成長の原動力が働いたことが窺える。
用途に基づき分類した製造業各部門の伸び率は、資本財38.8%(6.6%)、中間財21.7%(-8.9%)、基本財7.5%(2%)、耐久消費財46%(-4.2%)、非耐久消費財3.7%(3.2%)と、耐久消費財部門に加え、将来の成長を牽引する資本財部門の伸びが顕著だった。
全国産業分類(national industrial classification)主要17業種中14業種がプラス成長を記録した。輸送機器および部品の伸びが82.2%と最高で、輸送機器を除く機械および設備の44.6%がこれに続いた。この他、綿繊維は2.6%、飲料・タバコも0.5%と、低水準ながらプラス成長維持したが、食品は-6.9%、皮革は-0.1%と、振るわなかった。
この結果、年初9ヶ月(2009/4-12)のIIP成長率は、前年同期の3.6%から8.6%に加速した。内訳を見ると、製造業9%(3.6%)、鉱業8.5%(3.2%)、電力5.8%(2.7%)と、何れも前年同期の2倍以上の伸びを記録した。製造業部門の中では、資本財部門が11.1%(8.2%)、中間財部門が12.5%(-1.7%)、基本財部門が6%(3.4%)、耐久消費財部門が24.4%(4.1%)、非耐久消費財部門が1.5%(6.7%)と、やはり耐久消費財部門が成長を牽引した。
2008年9月半ばに生じた世界的な経済危機の影響で、IIPは連続3四半期低調に推移した後、2009年6月以降回復に転じた。2009-10年のIIPの成長率は第1四半期3.8%、第2四半期9.2%、第3四半期13.07%と、加速の一途を辿っており、景気が復調基調にあることを裏付けている。2009年1-3月期のIIP成長率も低水準だったことから、向こう数ヶ月もベイス効果が見込まれ、通年(2009/4-2010/3)のIIP成長率は9%以上に達する見通しだ。
計画委員会(Planning Commission)のMontek Singh Ahluwalia副委員長は「12月のIIP成長率を13%と予想していたが、実際の伸びは予想を遙かに上回った」と述べ、次期会計年度を通じて二桁成長が維持されると見通した。Pranab Mukherjee蔵相も、通年の国内総生産(GDP)成長率が統計局の7.2%の予測を上回る可能性を示唆した。しかし産業界は、政府が2月26日に新年度予算案を国会に上程する際、景気刺激策に終止符を打つのではないかと懸念している。
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