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2010-02-12 ArtNo.43098
◆住友/Bhushan、カルナタカ州でも鉄鋼合弁準備
【バンガロール】最近西ベンガル州における鉄鋼プロジェクトに関して初歩的合意を見た住友金属工業とBhushan Steel Ltd(BSL)は、カルナタカ州を第2の目的地と見なし、新たな鉄鋼合弁事業を準備しているようだ。
エコノミック・タイムズが2月9日報じたところによると、カルナタカ州は、ジャールカンド州やオリッサ州等の伝統的な鉄鋼工業地帯に比べ事業の立ち上げが容易と評価され、最近、新規鉄鋼プロジェクトが相次いでいる。例えばジャールカンド州とオリッサ州における鉄鋼プロジェクトが一向に進捗を見ぬArcelorMittalとPoscoは何れもカルナタカ州で、新規鉄鋼プロジェクトの立ち上げを図っている。住友Bhushan連合の動きもこうした流れに沿ったものと言える。
BSLのNittin Johari財務部長(CFO)は「カルナタカ州政府からの招請を受け、検討している。西ベンガル州におけるプロジェクトは進捗しており、用地の買収作業も開始した」と語った。
昨年12月にBSLと技術移転契約を結んだ住友金属工業は西ベンガル州Asansolにおける年産600万トンの鉄鋼プロジェクトでもBSLと手を組むことに関心を表明している。
オリッサ州、ジャールカンド州、チャッティースガル州における鉄鋼プロジェクトが、立ち退き住民のリハビリテーション政策の不備や鉱石および水供給リンケージの遅れ等で、甚だしく遅延する中、Arcelor-MittalやPoscoは、カルナタカ州を含む他の土地でプロジェクトを進める可能性を検討し始めている。消息筋はこうしたことも住友金属工業に西ベンガル州におけるプロジェクトへの出資を促す要因になると見ている。
カルナタカ州は、Bellary/Raichur/Koppal3県を中心に35億トンの鉄鉱石資源を有するが、JSW SteelがBellary県Thoranagalluに拠点を設けているのを除き、大型鉄鋼プラントはまだ存在しない。こうしたことからArcelor-Mittalは、Bellary県の4000エーカーの土地に鉄鋼プラントを設ける意向を既に表明したと言う。ArcelorMittalとPoscoはカルナタカ州にそれぞれ年産600万トンの鉄鋼プラントを設ける計画で、両社の投資額は6万クロー(US$130.2億)にのぼる見通しだ。カルナタカ州政府オフィシャルは「住友金属工業も年産300万~600万トンの鉄鋼プラントを設けることを検討しているようだ」と語った。
とは言え、カルナタカ州においても、鉄鋼プロジェクトの立ち上げには長い時間を要するものと予想される。何故なら、何れの鉄鋼プロジェクトも、キャプティブ鉄鉱山、用地、水供給の3要件を満たす必要があるが、州政府は、これら3条件の何れについても大きな挑戦に直面する見通しだ。
ArcelorMittalとPoscoは共に鉄鉱山へのアクセス確保を条件に掲げているが、National Mineral Development Corporation (NMDC)、Kudremukh Iron Ore、JSWを含む多くの企業が、既に州政府に鉱業リース申請を行っている。水供給の確保も困難な課題で、鉄鉱産地の3県は何れも恒常的な降雨不足に直面している。
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