【ニューデリー】広帯域無線アクセスWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)の世界組織、WiMAX Forumは4日、特別閣僚委員会(EGOM:empowered group of ministers)に対し、WiMAX周波数域入札と第三世代(3G)移動体通信周波数域入札を分離し、今会計年度内にWiMAX周波数域入札を実施するよう要請した。
インディアン・エクスプレスが2月5日報じたところによると、WiMAXフォーラムが、3G入札との分離を求めたのは今回で2度目。
WiMAX Forum India Chapter(WFIC)のCS Rao会長によると、若者、大企業、中小企業、消費者らは平均通信速度2Mbps(メガビット/秒)以上、ピーク・ユーザー・スピード16Mbpsの無線広帯域高速インターネット・アクセスを切望しており、インドが今ほど広帯域を必要としている時はない。
そこでWFICは、EGOMに対し、WiMAX用2.3ギガヘルツ(Ghz)周波数域の入札を、3G周波数域と分離して直ちに実施するよう求めた。WiMAXサービスは、オペレーターにとってコストが比較的低く、短期間に立ち上げることができる。インドの通信会社は、広帯域ワイヤレス接続(BWA:broadband wireless access)試験周波数ライセンスの取得や先進国のWiMAXネットワークの実地調査を通じ、WiMAX技術を既に十分理解している。
インドの地元通信会社や海外の入札希望者は、2010年第3、第4四半期にもBWA-WiMAXサービスを立ち上げる準備ができていると言う。
ちなみにEGOMは、WiMAX周波数域の最低落札価格を3G周波数域の半額の1750クロー(US$3.8億)に設定、全国の通信管区ごとに3スロットを入札にかける方針だ。