SEAnews 2010-02-05 ArtNo.43083

【ニューデリー】ジャガイモと豆類の値上がりが、1月23日までの1週間の食品インフレを前週の17.40％から17.56％に加速させた。卸売物価指数(WPI)をベースにした食品インフレは3週間連続減速傾向を辿った後、再び2週間連続上昇した。
デカン・ヘラルド、インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズが2月4／5日報じたところによると、ジャガイモの価格は1月23日までの1週間に昨年同期比44.91％、豆類は同44.43％上昇した。
食品価格は前週に比べると、茶が5％、木豆(arhar)が3％、ウラド(urad:豆の一種)、果実・野菜、シコクビエ(ragi)、卵が各1％下降、全体として0.1％値下がりした。
エコノミストらは食品インフレがさらに2、3週間高進後、鈍化すると予想している。Axis BankのエコノミストSaugata Bhattacharya氏は、「不順なモンスーンの影響で食品インフレは今後2乃至3週間上昇基調を辿るが、良好なラビ(rabi:春先収穫作物)の作柄からその後軟化に転じる」とする一方、「非食品を含む卸売物価をベースにしたインフレは昨年12月の7.31％から今年3月までに8～9％に加速、これに燃料価格の上昇が加われば、さらに10％に達する可能性もある」と予想した。
HDFC BankのエコノミストJyotinder Kaur氏も「週ベースでは食品インフレは多少鈍化したものの、今後再び加速する」と予想した。