SEAnews 2010-02-05 ArtNo.43082

【ムンバイ】ArcelorMittal Netherlands BVは1日、422クロー(US$9157万)でUttam Galva Steels Ltd(UGSL)の29％の権益を買収、公開買付を完了したと発表した。これにより同社のマハラシュトラ州Mumbai拠点の当該二次鉄鋼メーカー持ち分は34.42％になった。
インディアン・エクスプレスとヒンドゥー・ビジネス・ラインが2月2日、ArcelorMittalのボンベイ証券取引所(BSE)への報告を引用し伝えたところによると、同社は公開市場で、UGSLの3520万株を1株120ルピー、合計422クローで買収した。ArcelorMittalは昨年9月にUGSLのプロモーター、R K Miglani一族とUGSLの5.6％の権益を買い取ることで合意後、BSEの規定に基づきUGSL株の公開買い付けを提案していた。これによりArcelorMittalは、初めてインドの製造拠点を手に入れたことになる。業界観測筋は「インド鉄鋼市場の潜在性は大きいが、新規鉄鋼プロジェクトを立ち上げるには、用地の買収から原料供給の確保に至るまで大きなリスクが伴う。このため既存鉄鋼メーカーの買収はより安全で確実な選択肢と言える」と指摘するとともに、ArcelorMittalが最終的にUGSLを完全買収するのではないかと予想した。