1995-12-14 ArtNo.4308
◆<馬>サン・エース、プラスチック添加剤製造に進出
【クルアン】マレーシアにおける主要なPVC(ポリ塩化ビニール)メーカーのサン・エース・カコー(M)Sdn Bhdはプラスチック添加剤を含む新製品の製造に乗り出す。
品川化工の完全子会社サン・エース・グループは現在シンガポール、マレーシア、オーストラリアに工場を設けているが、来年1月1日よりその26%のシェアをイタリア企業リエイジェンスに売却、プラスチック添加剤等の領域における後者の技術を導入する。ジョホール州クルアンの1.6haの土地に1000万Mドルを投じて設けられたサン・エース工場は1993年の稼働以来、PVC安定剤用の化学成分や金属石鹸、輸出向け鉛ケミカル等の生産を手掛け、年商は1500万Mドルに達する。佐々木重役(MD)によると、PVC安定剤及びプラスチック添加剤に対する好需要から同社は来年250万Mドルを追加投資して製造能力を拡張する。向こう3年間にリエイジェンスからの技術移転が行われるのに伴い、シンガポール及びクルアンの工場では、各種安定剤やPVC用潤滑剤システム、ポリプロピレン用酸化防止剤等、より幅広い製品の生産が目指されると言う。(NST:12/13)
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