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2010-02-05 ArtNo.43076
◆シーメンス、風力発電事業に3年内にUS$1億投資
【ニューデリー】欧州最大のエンジニアリング会社Siemens AGは、インド市場向け風力発電タービンの製造に向こう3年間に500クロー(US$1.085億)を投資する。
ザ・ヒンドゥー、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダードが2月3日伝えたところによると、グループのトップ経営陣とともにこのほどインドを訪れたシーメンスのPeter Loescher社長兼CEOおよびSiemens LtdのArmin Bruck重役(インド担当MD)は2日記者会見し以上の方針を明らかにした。それによると、タミールナド州とグジャラート州の2~3の候補地に照準を合わせ、風力タービン製造施設の建設を準備、両州政府と交渉を進めている。2~3週間以内に何れかの地に決め、2012年末までの稼働を目指す。当初年間200MW、3年内に500MWの製造キャパシティーを備える。
ちなみに新・再生可能エネルギー省は最近、送配電網に接続した風力発電施設を対象にした発電量ベースの奨励スキームを発表した。同スキームの下、送配電網に供給される電力1ユニット当たり0.5ルピー、最大1MW当たり620万ルピー(US$13万4500)が補助される。
シーメンスは、ソーラ・パワー領域にも進出、インドにおける指導的グリーン・インフラストラクチャー・ソリューション・プロバイダーに成る計画だ。今後3年間には、風力発電事業の他、研究開発(R&D)、信号/金属技術/ヘルスケア・ソリューション領域の既存施設の拡張等に合計1600クロー(US$3.472億)を投資する。
インド国内に6つの製品設計開発ハブを設ける。同ハブは、インド国内市場と国際市場の製造販売拠点としての役割も担い、ローエンド信号システム、リングメインユニット、45MW以上のスチーム・タービン、製鋼設備、風力工学関連製品や、電力設備ターン・キー事業のEPC(エンジニアリング/資材調達/建設)契約に照準を合わせる。シーメンスは空港や港湾開発領域の機会も探っている。
これに伴いインドにおける従業員数は、現在の1万7000人から2012年までに2万5000人に増員される。年間売上は2020年までに現在の10倍の6500クロー(US$14.105億)に達する見通しだ。ドイツ国内で約2000人の解雇を発表したばかりの同社は、インドでは今後12ヶ月間だけで専門職3000人の新規雇用を予定している。
記者から「ドイツ本国からインドへの製造拠点や、雇用の移転を計画しているのか」との質問に、Loescher社長は、「そんなことはない。そう言う意味ではない」と答えた。
エコノミック・タイムズが2日報じたところでは、シーメンスはPower Grid Corporation of India Ltd (PGCIL)からウッタルプラデシュ州およびハリヤナ州における765/400 kVの新変電所の建設および既存変電所の拡張契約を獲得した。契約額は100クロー(US$2170万)以上。
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