2010-01-29 ArtNo.43058
◆電信局、2社にSingTelとの国際長距離電話契約破棄要求も
【ニューデリー】インド電気通信局(DOT:Department of Telecommunications)は、地元の指導的電話会社2社、Bharti AirtelとTata Communications Ltd(TCL)に対し、Singapore Telecommunications (SingTel)との国際長距離電話(ILD:international long distance)契約を破棄するよう求める可能性を検討している。伝えられるところによると、SingTelはライセンスを取得せずに違法にインド国内でILDサービスを提供しているとされる。
ビジネス・スタンダードが1月25日報じたところによると、Bharti Airtelに32%出資しているSingTelには、ある種の罰則を科される可能性がある。DOTはSingTelの他、AT&T、British Telecom、Equant (France Telecom)、Verizon等の外国テレコム企業に関しても無免許でサービスを提供している廉で罰則を科すことを検討している。
DOTの内部通達によると、Bharti AirtelとTCL傘下のVidesh Sanchar Nigam Ltd(VSNL)は、SingTelと、違法な契約を結び、後者を代理に指名、インド顧客からの料金徴収を含む営業活動を代行させている。
インドにおけるILDライセンスを取得したSingTel Global (India) Pvt Ltdの親会社のSingTelは、DOTに対して、「SingTelはインドで如何なるサービスも手がけておらず、独立テレコム・サービス・プロバーダーとしても機能していない。SingTelはまた如何なる顧客にもILDサービスを提供していない」と回答したと言う。
SingTelは、BhartiおよびTCLと提携しており、これら地元企業2社はILDサービス免許を保持している。
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