SEAnews 2010-01-26 ArtNo.43046

【ニューデリー】LCDテレビジョン、スプリット・エアコン、霜取り不要冷蔵庫等の高額製品の需要増に助けられ、消費者用電子製品業界は2009年1－11月期に二桁成長を記録した。
エコノミック・タイムズが1月25日、市場調査会社ORG-GFKの発表を引用し伝えたところによると、LCDテレビジョンの年初11ヶ月の販売台数は前年同期比93％増の100万台、洗濯機のそれは同14％増の240万台、冷蔵庫のそれは同16.4％増の500万台を、それぞれマークした。
冷蔵庫販売の中でも直冷式は前年同期比21％増の360万台、霜取り不要型は同7.4％増の145万台、全自動洗濯機は同21％増の86万台、スプリット・エアコンは同13.4％増の120万台、テレビジョン全体は同5％増の1170万台、電子レンジは横ばいの110万台で、エアコンは全体では3％の増加にとどまった。
売り上げのほぼ70％は大都市で占められたが、農村部や都市郊外(semi-urban)の需要も急増した。
某耐久消費財会社の幹部は、調査の範囲が限られていること、そして調査対象のディーラーが変更されたことが、一部カテゴリーの低調なパフォーマンスの主因と指摘した。
LG、Videocon、Samsung、Godrej等は、祝祭日シーズンには、大幅値下げした一連の新製品を投入、販売の拡大を図った。
Samsung IndiaのR Zutshi重役(副MD)によると、通年で25％売り上げを伸ばす目標は達成したと言う。
LG IndiaのAmitabh Tiwari販売主任は「政府の景気刺激措置、賃金の上昇、全業種にわたる新規雇用が需要を一層押し上げた」と指摘する。同社は通年で30％の売り上げ増を実現したと言う。
エコノミック・タイムズが22日報じたところによると、LG、Godrej & Boyce、Videocon、Whirlpool等は、インプット・コストの上昇や課税コストを配慮し、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、フラットパネル・ディスプレー等の製品の価格を3月末までに5％程度引き上げることを検討していると言う。