【コルカタ】情報技術(IT)通信省の最近の調査によると、インド電子産業の年間需要は現在の450億米ドルから2014年までに1250億米ドル、2020年までに4000億米ドルに拡大する見通しだ。
インディアン・エクスプレスが1月21日伝えたところによると、西ベンガル州Kolkataで3日間にわたり催されたITおよびIT対応サービス(ITeS)産業セミナー『Infocom 09-10』の席上、情報技術(IT)通信省全国IT作業委員会(NITTF:national IT task force)のAjai Chowdhary主任は以上の数字を掲げ、このままではインドの電子製品輸入額は、石油輸入額を上回ることになると警鐘した。同氏によると、国内電子産業は、国内市場拡大の機会を生かしていない。このまま行けば、電子製品の需給ギャップは向こう10年間に大幅に拡大、多額の外貨損失をもたらす恐れがある。
電子製品輸出は現在の年間40億米ドルから2014年までに150億米ドル、2020年までに800億米ドルに拡大が予想されるに過ぎない。このためNITTFは総理府、計画委員会(Planning Commission)、全国製造業競争力委員会(NMCC:National Manufacturing Competitiveness Council)および大蔵省を含む関係省庁に、『国家電子計画(National Electronics Mission)』の立案と卓越クラスター(clusters of excellence)の創設を提案した。情報技術部(DIT:department of information technology)は向こう3～4ヶ月以内に、同意見書に基づく行動をとるものと見られる。
先の報告書によれば、国内IT/ITES市場は現在のおよそ124億米ドルから2014年までに230億米ドル、2020年までに500億米ドルに成長、IT/ITES輸出は現在の436億米ドルから2014年までに820億米ドル、2020年までに1750億米ドルに拡大する見通しと言う。