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2010-01-19 ArtNo.43024
◆インドのインフレ指標は混乱と矛盾の元:ADB
【ニューデリー】アジア開発銀行(ADB)は、インドの政策決定者に対し、同国が現在用いている卸売物価と小売物価双方をベースにしたインフレ指標は混乱と矛盾を生じさせており、消費者物価指数をインフレ測定の主要なバロメーターにするよう勧告した。
ビジネス・スタンダードが1月15日伝えたところによると、専門家らは、小売価格が高騰している状況下に卸売物価指数(WPI:Wholesale Price Index)をベースにインフレを測定するのは、適切でないと指摘する。今日、インドの小売価格と卸売価格の間には大きな隔たりが存在する。こうした相違が生じた主因は、消費者物価指数(CPI)においては、WPIに比べ食品の価格が大きな比重を占めているからである。
ADBはその報告書の中で「現在のCPI/WPI双方を基準にしたインフレ測定システムは相互に一致せず、混乱を招いている。このため測定方式をCPIに一本化すべきである」と指摘している。
CPIは小売物価を測定するものだが、インドには複数のCPIが存在する。WPIをベースにしたインドの12月のインフレ率は、砂糖、豆類、ジャガイモ等の食品が高騰する中、過去1年来最高の7.31%を記録したが、農業労働者および農村労働者を対象にしたCPIは15.65%、工業労働者を対象にしたCPIは13.5%と、一層大幅な上昇を見ている。例えば12月の砂糖価格は前年同期に比べ53.98%上昇した。こうした中で、Pranab Mukherjee蔵相も、最近催された予算案立案前の州政府財務相全国会議の席上、20%近くに達した食品インフレに対する懸念を表明した。
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