【ニューデリー】昨年12月の卸売物価ベースのインフレ率は前月の4.78%から7.31%に跳ね上がり、中央銀行Reserve Bank of India(RBI)が今年末までに達すると予想した6.5%を呆気なく跳び越えた。ちなみに2008年12月のインフレ率は6.15%だった。
エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、インディアン・エクスプレス、デカン・ヘラルドが1月14/15日報じたところによると、必需食品に分類される穀類と豆類の価格は12月に前年同月比13%と41.58%上昇、ジャガイモは123.85%ジャンプした。この結果、未加工食品価格は19.17%、一次産品グループ価格は11.15%、それぞれ上昇した。加工食品価格も砂糖が54%値上がりする中、26.4%上昇した。
アナリストらは3月末までにインフレ率が10%を突破すると予想している。信用格付け会社Rating Information Services of India Ltd(CRISIL)のDharmakirti Joshi主任エコノミストは、「中央銀行は10月に発表した金融政策見直し報告書の中で2010年3月末時点のインフレ率を5.0%から6.5%に上方修正したが、インフレは中央銀行の予想を遙かに上回る速度で進行している。我々も3月末までに7%に達すると見ていたが、上方修正せねばならない」とコメントした。