1995-01-06 ArtNo.43
◆<泰>民主化を標榜する憲法修正案、反対1棄権1で通過
【バンコク】タイ衆参両院合同会議は4日、民主化を標榜する憲法修正案を賛成591、反対1、棄権1で通過した。
1991年の軍事政変後に立案された現行憲法の改正を目指す同修正案には、軍人に支配された参議院の議席数を衆議院の3分の2に縮小すること、婦人蔑視条項の削除、投票年齢の20歳から18歳への引き下げ等の内容が盛り込まれている。しかし地方行政官の民選条項は結局削除され、これを不服とする新希望党議員1人が反対票を投じた。また新法案は閣僚が如何なる独占的権益を保持することも禁止しており、シナワトラ・グループの支配権益を握るタクシン・シナワトラ外相の去就が注目を呼んでいる。同グループ子会社は運輸通信省から衛星通信の独占経営権を認められている。タクシン外相は10日に外相を辞職するか、シナワトラ・グループの支配権益を手放すか、その立場を明らかにするものと予想されている。(ST,BT,LZ:1/5)
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