SEAnews 2010-01-08 ArtNo.42982

【ニューデリー】Maruti Suzuki India(MSI)、Hyundai Motor India(HMI)、Mahindra & Mahindra(M&M)、General Motors India(GMI)等の主要乗用車メーカーは何れも12月の月間販売台数が二桁成長を遂げたと報告した。正式な統計数字はまだ出ていないが、業界は12月の月間販売台数が11月に次ぐ今会計年度2番目の高成長を遂げたと見ている。これまでに発表された数字からすれば、2009年12月の乗用車輌(passenger vehicle)の国内販売台数は11万9930台と、前年同月の8万402台に比べ49％の成長を記録した。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、インディアン・エクスプレスが1月2／3日報じたところによると、政府の消費税(excise duty)率引き下げを含む景気刺激措置に加え、比較対象になる前年同期の低調なパフォーマンスもあって、インド自動車産業は世界的な景気の低迷を余所に急成長を遂げている。
マーケット・リーダーMSIの12月の輸出を含む販売台数は前年同月の5万6293台から8万4804台に51％、国内販売は同5万2029台から7万1000台に36.5％、輸出は同4264台から1万3804台に224％、HMIの輸出を含む販売台数は同3万8502台から4万7217台に23％、国内販売台数は同1万5602台から2万2252台に42.62％、輸出は同2万4965台に9％増加した。
M&Mの国内販売台数は昨年同月の1万253台から2万2754台に122％、内、多用途車(utility vehicles)の販売台数は同7726台から1万6999台に120％、Mahindra Renaultの国内販売台数は同272台から308台に13％、GMIの国内販売台数は同4041台から8258台に104％、Skoda Autoの国内販売台数は同732台から1113台に52.05％、それぞれ増加した。
Tata Motors Ltd(TML)の12月の車両販売台数は昨年同月の2万5219台から5万1627台に105％増加した。内、商用車の国内販売台数は同1万4056台から3万3519台に138％増加、前月11月の2万9408台も上回った。商用車の国内販売台数の内、軽商用車が1万8217台、中・大型商用車が1万5302台を占めた。TMLの12月の乗用車販売台数は前年同月の9838台から1万4654台に49％増加した。しかし前月の2万706台を大きく下回った。超小型車Nanoの12月の出荷台数は3610台を記録した。TMLの12月の車両輸出は前年同月の1325台から3454台に161％増加した。TMLが50％出資するFiat India Automobile Ltdの12月の販売台数は前年同月比3倍の1008台を記録したものの、前月の1965台に比べ激減した。
インド自動車産業の乗用車販売は2009年7月以降毎月二桁成長を続けている。とりわけ過去3ヶ月は、前年同期の成長率が0.13％と低調だったこともあり、ひときわ高い成長をを記録した。しかし12月の伸び率は11月の66.54％の伸びに及ばなかった。MSI／HMI両社の11月の輸出を含む販売台数はMSIが8万7807台、HMIが5万5265台で、何れも12月の販売成績を上回っている。カレンダー・イヤー2009年通年のMSIの国内販売台数は2008年の69万7845台から83万6891台に19.9％、HMIのそれはどう48万9343台から55万9880台に14.4％、それぞれ増加した。