2010-01-08 ArtNo.42978
◆日印、デリー・ムンバイ大動脈関連の覚書2件に調印
【ニューデリー】鳩山由紀夫首相とManmohan Singh首相の会談に先立って、日本貿易振興会(JETRO)とDelhi-Mumbai Industrial Corridor Development Corporation (DMICDC)は12月28日、デリー・ムンバイ産業大動脈(DMIC)プロジェクトの対象地域内に協力して24のエコシティーを開発する覚書を交換した。また国際協力銀行(JBIC:Japan Bank for International Cooperation)とIndia Infrastructure Finance Company Ltd (IIFCL)は、事業開発基金(PDF:Project Development Fund)を創設するため、前者が後者に7500万米ドルのローンを提供する覚書を結んだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとビジネス・スタンダードが12月29日報じたところによると、DMIC計画の下、デリーとムンバイを結ぶ全長1483キロの貨物専用鉄道の両側150キロをカバーする帯状の地域に、インドと日本が協力して工業団地、発電所、ロジスティクス・パーク等の産業インフラを開発する。
日本政府とインド政府の対等出資で設けられるPDFに、インド政府は第11次五カ年計画の一環として7500万米ドルを拠出することを既に決めている。日本政府はJBICを通じヒモのつかないローン(untied loan)を提供する。ローンはIIFCLを通じ、最終的にDMICDCに注入される。インド政府はJBICが提供する返済期間18年の同ローンの保証を引き受ける。同ローンは三井住友銀行も共同融資し、三井住友銀行の融資分には、JBICが保証を提供する。PDF資金は主に事業化調査等のプロジェクト準備費用に充当されると言う。
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