SEAnews 2010-01-08 ArtNo.42977

【ニューデリー】このほど訪印した鳩山由紀夫首相は12月29日、Manmohan Singh首相と『第4回日印首脳会議』を催した。共同声明によると、核協力問題に関して両国はその立場を少しも変えることはなかったが、両首脳は意見の相違を確認しあった。シン首相は会議後、経済協力こそが日印関係の基盤であると指摘するとともに、両首脳が包括的経済協力協定(CEPA:Comprehensive Economic Partnership Agreement)を加速することで合意したことを明らかにした。
ビジネス・スタンダードとヒンドゥー・ビジネス・ラインが12月29／30／31日伝えたところによると、鳩山首相が包括的核実験禁止条約(CTBT:Comprehensive Test Ban Treaty)への早期調印を促したのに対して、シン首相は米国と中国が批准したならインドも検討すると応じた。
経済面では、両国は、2010年末までのCEPA調印を目指すことで合意、両首脳は2007年に開始された交渉の残された課題を早期に解決するよう、それぞれの政府担当部門に指示した。
鳩山首相はインド業界代表との会談の席上、とりわけインフラストラクチャーとテクノロジー領域における両国の貿易を加速する必要性を強調、両国間の金融／投資を加速する狙いからルピーと円の直接交換関係の構築を検討する考えを明らかにした。