2009-12-22 ArtNo.42968
◆Bhushan、住友金属と技術/マーケッティング契約
【ニューデリー】Bhushan Steel Ltd(BSL)は、住友金属工業と、オリッサ州に設ける鉄鋼プラントに関わる技術協力契約と製品のマーケッティング契約を結んだ。両社は西ベンガル州Asansolに合弁で年産600万トンの鉄鋼プラントを設ける可能性も協議している。
エコノミック・タイムズ、デカン・ヘラルド、ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが12月16/17日伝えたところによると、BSLのNeeraj Singhal副会長兼MDは16日記者会見し以上の消息を明らかにした。
それによると両社はこの日関係2契約に調印した。オリッサ州の鉄鋼プラントは来年1月に年産220万トンの第1期分が完成する。年産能力は2012年10月までに500万トンに拡大される。BSLの現在の年産能力は100万トン。
住友金属はオリッサ州の当該プラントに技術/ノーハウを供与するとともに、製品の一部を自社商標でインド国内の顧客に供給する。
住友金属は西ベンガル州におけるプロジェクトに26~40%出資する意向を表明したものの、最終方針を決めていない。第1期計画では2万クロー(US$43.4億)が投じられ、2014-15年の稼働を目処に300万トンの製造能力が備えられ、1000MW(メガワット)の発電所も併設される。
BSLは、国内のほとんど全ての自動車メーカーにその製品を納入しており、目下、Volkswagenのインド工場に鋼材を供給する交渉を進めている。しかし自動車用鋼材の輸出は行っていない。フォルクスワーゲンは昨年マハラシュトラ州Pune近郊Chakanに年産能力11万台の工場を設けている。
一方、BSLは景気が上向いたことから、来月トン当たり最大1500ルピーの値上げを予定している。Singal副会長は「来年1月以降、鋼板と条鋼はトン当たり1000~1500ルピー値上がりするだろう。需要は明らかに上昇に転じる」と語った。低価格の輸入品の流入からBSLは、数ヶ月前に他社とともに値下げしたが、Singal氏は「過去2ヶ月間に予想以上の落ち込みを見た価格は、現実的レベルまで回復する必要がある」と付言した。
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