SEAnews 2009-12-18 ArtNo.42955

【ニューデリー】今年10月の工業生産指数(IIP:Index of Industrial Production)は10.35％の二桁成長をマーク、昨年同月の0.1％の伸びを遙かに上回り、今会計年度第2四半期以来の持続的復調を裏付けた。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズ、デカン・ヘラルド、インディアン・エクスプレス、ザ・ヒンドゥーが12月11／12日報じたところによると、今会計年度に入って以来のIIPの伸び率は、4月1.1％、5月2.1％、6月8.3％、7月7.2％、8月11.0％、9月9.63％、10月10.3％と、月を追って加速している。
前月の9.63％(当初発表の9.1%から上方修正)の伸びを上回る10月のIIPの成長を部門別に見ると、製造11.12％(-0.6%)、鉱業8.16％(3.2%)、電気4.67％(4.4%)と、いずれも前年同期の伸び(括弧内の数字、以下同様)を上回った。
比較の対象になる昨年同期の数字が低調だったこともあるが、10月のIIPの伸びは、製造業、とりわけ政府の景気刺激策の恩恵を受けた耐久消費財部門に牽引された。用途に基づき分類(use-based classification)した製造業の10月の成長率は、消費財11.8％(-0.9%)、耐久消費財21％(-1.6%)、非耐久消費財8.1％(-0.6%)、中間財14.3％(-4.4%)、資本財12.2％(4.2%)、基本財5％(3.2%)と、やはり揃って前年同期の伸びを上回った。
全国産業分類(national industrial classification)主要17業種中、ジュートおよびその他の植物繊維(綿繊維を除く)のみがマイナス成長を記録、羊毛、絹、人造繊維、基礎化学、プラスチック、石油・石油製品、石炭派生品、機械・設備等はいずれも二桁成長を記録した。
この結果、今年初7ヶ月(2009/4-10)のIIP成長率は7.1％と、前年同期の4.3％を上回った。内訳を見ると製造7.1％(4.5%)、鉱業7.9％(3.8%)、電気6.5％(2.8%)と、何れも前年同期に比べ顕著に改善した。
用途に基づく製造業各部門の伸びも、資本財6.3％(9.7%)、中間財10.2％(-0.3%)、基本財6.4％(3.8%)、耐久消費財19.4％(5.8%)、非耐久消費財0.8％(6.6%)と、資本財と非耐久消費財部門以外は、前年同期の伸びを上回った。