SEAnews 2009-12-18 ArtNo.42954

【ハイデラバード】中央政府のP Chidambaram内相が9日、テランガナ(Telangana)州創設の準備手続きに着手すると発表した後、賛成派と反対派による煽動活動や罷業が続発、加えて中央政府の決定に反対するアンドラ(Andhra)およびラヤラシーマ(Rayalaseema)地区出身の州政府閣僚全員が12日に辞表を提出、アンドラプラデシュ州は未曾有の政治危機に陥った。
デカン・ヘラルド、ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレスが12月10／11／12／15／16日伝えたところによると、両地区の州政府閣僚20人はこの日会合し、K Rosaiah首席大臣に辞表を提出する方針を決めた。Anam Ramnarayana Reddy地方自治部長によると、テランガナ分離に反対する統一アンドラ運動(united Andhra: movement for a united Andhra Pradesh)に参加を求める圧力が急速に高まる中で、20人は閣僚を辞任する方針を決めた。この内3人の代表が、首席大臣に面会し、辞表を提出した。Rosaiah首席大臣は、Dharmana Prasada Rao財務部長とIndra Reddy内務部長に、これらの閣僚の慰留を指示した。
今年9月3日のヘリコプター事故で死去したY S Rajasekhara Reddy前首席大臣の後任を務め僅か100日のRosaiah首席大臣は、国民会議派中央のリーダーが何らかの打開策を講じるよう期待している。テレビ・チャンネルのインタビューに対して首席大臣は「『テランガナ問題の解決策は州議会選挙を行うことだ』と言うP Chidambaram内相の発言に当惑している」と語った。
アンドラ沿岸地区とラヤラシーマ地区に属する13県では16日現在、統一アンドラ派によるハンガー・スト(dharna)や通行妨害(rasta roko)等の抗議活動が6日間にわたり続けられている。Lancoグループ・プロモーターでもある国民会議派のLagadapati Rajgopal国会議員はニューデリーでハンガーストを計画したが、警察に阻止されたため、アンドラプラデシュ州Vijaywadaで絶食抗議を開始した。Y S Rajasekhara Reddy前首席大臣の弟で国民会議派州議会議員のY S Vivekananda Reddy氏もPotti Sriramulu(絶食抗議中に死亡したアンドラプラデシュ州の革命家)銅像前でハンガーストを試みたが警察に拘束された。このため同氏は、Kadapaでハンガーストを行っている。
中央政府はアンドラプラデシュ州議会がテランガナ分離案を可決するまで、国会下院における同問題に関する討議を禁止したが、四分五裂の州議会は15日無期休会を宣言した。中央政府のM Veerappa Moily法相は「我々はすべての者が話し合いの席につくよう望んでいる。パニックに陥ることはない。解決策は見いだすことができる」と述べ、アンドラプラデシュ州にプレジデント・ルール(インド憲法356条により定められた非常事態下の大統領の自由裁量特権)を敷く可能性を否定した。
テランガナ州の創設を認める中央政府の発表後、アッサム州のKarbi Anglong県とBodoland県も15日、州ステータスを求め、ストライキを宣言した。このため東北諸州の大部分と他の地域が分断され、連絡不能に陥っている。