【ニューデリー】初の医療機器パーク(medical devices park)、即ち医療機器の製造を専門に手がける産業クラスターが先ずグジャラート州に設けられ、次いでタミールナド州とアンドラプラデシュ州にも設置される。
ビジネス・スタンダードが12月3日報じたところによると、このほどパンジャブ州Mohaliで催された『結核の診断と実験化学療法における最新動向(Emerging Trends in Diagnosis & Experimental Chemotherapy of Tuberculosis)』と題する3日間のセミナーの開幕式を主宰した化学・肥料省製薬産業部のAshok Kumar次官は、同紙に以上の消息を語った。それによると、中央政府は、州政府と協力してこの種のクラスターに、研究開発(R&D)のための共同施設(CFC:common facilitation centre)を設ける。
現在国内で用いられる医療機器のほぼ80％が輸入されている。また世界の医療機器市場は2万クロー(US$43.4億)前後と見積もられる。このため化学・肥料省は、医療機器製造事業の潜在性と必要性を可視化する狙いからグジャラート州の144エーカー以上の土地に医療機器製造クラスターを設ける方針を決めた。プロジェクトは2010年7月に着工される。その後、タミールナド州Chennaiとアンドラプラデシュ州にも同様のクラスターを設ける。
製薬産業は今会計年度15％、同業界の国内売上は同じく15％、輸出は22～25％の成長が見込まれる。昨年の同業界の総売上は9万クロー(US$195.3億)を記録した。
今日、国内には『Jan Aushadhi』と命名されたノーブランド後発医薬品(generic generic)の販売店が40店ほど存在し、何れも極めて良好な経営成績を上げている。化学・肥料省は今会計年度中にJan Aushadhiの店舗数を70～75店に増やし、2012年までに全国の全ての県にこの種の店舗を設ける。この種の医薬品のマージンは僅かで、価格も低廉である。
中央政府はまた、全国に存在する7つの製薬教育調査全国研究所(NIPER:National Institute of Pharmaceutical Education and Research)に、中小製薬産業センター(SMPIC:Small and Medium Pharmaceutical Industry Centre)を設ける方針で、パンジャブ州MohaliのNIPERには既に最初のSMPICが設けられていると言う。