【ハイデラバード】インド化学肥料協会(FAI:Fertiliser Association of India)は、国内肥料業界が予想される需要の増加に応じて生産能力を拡大するには、3万5000クロー(US$75.95億)の投資が必要との見通しを発表した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが12月3日報じたところによると、FAIのK.S. Raju会長とA. Vellayan副会長(Co-Chairman)は2日記者会見し以上の見通しを明らかにした。それによると、向こう3年間に尿素と燐酸二アンモニウム(DAP:di-ammonium-phosphate)を各600万トン増産する必要がある。
近年、肥料要素(fertiliser nutrients)の生産は低迷しており、窒素肥料の生産は2000-01年以来1090万トンの水準にとどまっている。またリン酸塩肥料の生産は2000-01年の370万トンから2008-09年の340万トンに下降した。この結果、肥料要素の国内需給ギャップは2003-04年の100万トンから2008-09年の730万トンに拡大した。
政府補助の支給の遅れから、化学肥料産業の構造は劣化している。政府補助の未支払額は2010年3月末には2万クロー(US$43.4億)に達する見通しで、これには政府が発行した1万3000クロー(US$28.21億)の債券と6%の利子は含まれていないと言う。