SEAnews 2009-12-04 ArtNo.42924

【ニューデリー】インドの国内総生産(GDP)は今年第2四半期(2009/7-9)に第1四半期(2009/4-6)の6.1％を遙かに上回る7.9％の成長をとげ、市場とアナリストらを驚かせるとともに、通年の成長率が7％を突破するのではないかと言う期待を生じさせた。
デカン・ヘラルド、インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥーが11月30日、12月1／2日報じたところによると、中央統計局(CSO:Central Statistical Organisation)は11月30日、以上の統計数字を発表した。それによると、昨年同期のGDP成長率は6.7％で、今年上半期を通じたGDP成長率は7％になった。
第2四半期(前期／前年同期)の伸び率を部門別見ると①鉱業採石9.5％(7.9%／3.7%)、②製造業9.2％(3.4%／5.1%)、電気・ガス・水供給7.4％(6.2%／3.8%)、③貿易・ホテル・運輸・通信8.5％(8.1%／12.1%)、④共同体・社会・個人サービス12.7％(6.8%／9.0%)、⑤農業0.9(2.4%／2.7%)、⑥建設6.5％(7.1%／9.6%)、⑦金融・保険・不動産サービス7.7％(8.1%／6.4%)と、7部門中4部門が、前四半期(今年第1四半期)の伸びを上回った。取り分け製造部門と鉱業部門が成長を牽引したが、農業部門は低調な伸びにとどまった。
GDP成長率は、昨年第3四半期(2008/10-12)5.8％、昨年第4四半期(2009/1-3)5.8％、今年第1四半期6.1％、今年第2四半期7.9％と、四半期ごとに改善している。計画委員会のMontek Singh Ahluwalia副委員長は、第2四半期の成長率について「予想を上回るもの」とコメント、他の多くのアナリストも、今年通年のGDP成長率を当初予測した6.5％から7％以上に上方修正する動きを見せている。計画委員会はこれ以前には今年通年の成長率を6.7％と予想していた。