【ニューデリー】中核インフラ産業6業種の10月の成長率は3.5%と、昨年同月の2%を上回ったものの、今年9月の4.1%、同8月の7.8%を下回り、持続的鈍化を見ている。
インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズ、デカン・ヘラルド、ビジネス・スタンダードが11月27/28日報じたところによると、工業生産指数(IIP)の26.68%の比重を占めるインフラ産業6業種の10月の指数は昨年同月の246.3から254.8にアップした。
部門別伸び率を見ると、IIPの4.17%の比重を占める原油は-2.2%(-0.2%)、IIPの2%の比重を占める石油精製は7.2%(5%)、IIPの3.22%の比重を占める石炭は5%(10.6%)、IIPの10.17%の比重を占める電力は4.7%(4.4%)、IIPの1.99%の比重を占めるセメントは5.3%(6.2%)、IIPの5.13%の比重を占める炭素鋼完成品は1.1%(-4.9%)と、原油、石油精製、電力、鉄鋼の4業種が昨年同期の伸び(括弧内の数字)を上回ったが、残りの2業種は下回った。
この結果、今年初7ヶ月(2009/4-10)の中核インフラ産業成長率は4.7%と、昨年同期の3.3%を上回った。部門別内訳は原油-1.4%(-0.7%)、石油精製-2%(4.5%)、石炭10.2%%(9.4%%)、電力6.5%(2.8%)、セメント11.3%(5.6%)、炭素鋼完成品2.7%(2%)と、石炭/電力/セメント/鉄鋼の4業種の成長率が昨年同期を上回り、残りの原油と石油精製の伸びが昨年同期を下回った。
信用格付け会社Rating Information Services of India Ltd(CRISIL)のDharmakirti Joshi主任エコノミストは、「中核インフラ産業の成長は不安定な動きを見せている。IIP成長率が一桁に鈍化する可能性も予想されるが、必ずしも製造業成長率の顕著な鈍化を意味しない」とコメントした。