1995-12-13 ArtNo.4287
◆<星>電信局、無免許インターネット・サービスでアリスを調査
【シンガポール】シンガポール電信局(TAS)は、無免許でインターネット・アクセス・サービスを提供した疑いで地元のコンピューター会社アリス・マイクロシステムズの調査に乗り出した。
アリスはTASから関係免許を得ていないにも関わらず、シンガポール・テレコムからリースした専用回線と独自のサーバーによりインターネット・アクセス・サービスを提供した疑いが持たれている。
TASスポークスマンによると、シンガポールでは今のところシングネット、パシフィック・インターネット、サイバーウェイの3社のみにこの種のライセンスが与えられている。しかしながら他のサービス提供者はこれら3社と再販契約を結ぶことによりサービスを提供できる。
アリスは最近催されたSitex95の会場で、6カ月以上の契約者には1カ月50Sドルでインターネットへの無制限のアクセスを提供すると宣伝していた。同社のジェームズ・ティオ課長は、「アリス・コンピューターを購入した顧客に試験的にサービスを提供しているまでで、6カ月309Sドルの料金は契約料ではなく、インターネット・アクセスに必要なモデムの料金に過ぎない。全面的なサービスは来年からスタートする」と語っている。同課長は、正式サービスまでにライセンスを取得するのかとの質問に対しては、「できるものなら取得する」と答えた。しかしアリス社員によると、同社は11日からインターネット・アクセス・サービスの申請受け付けをストップしたと言う。TAS法の下、無免許でこの種のサービスを提供したものには罰金最高1万Sドル、または懲役最高3年、もしくは両方の刑が科される。(ST:12/12)
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