【ニューデリー】インド政府が14日発表した初の卸売物価指数(WPI)月間統計によると、10月のインフレは主に食品の高騰に牽引され、前月の0.5%から2倍以上の1.34%に加速した。アナリストらは中央銀行Reserve Bank of India (RBI)が通貨政策の舵を緩和から引き締めに大きく転換する誘因になるものと見ている。
インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥーが11月14/15日報じたところによると、とは言えWPIの数字自体は242.2と前月の242.7に比べ0.2%下降した。
WPI全体の63.75%の比重を占める製造業品目は昨年同期比1.36%アップ、前月比0.05%ダウン、WPIの22.02%の比重を占める一次産品(Primary Articles)は昨年同月比8.71%アップ、前月比0.9%ダウン、WPIの14.23%の比重を占める燃料/電気/照明/潤滑油は昨年同月比6.55%ダウン、前月比0.1%アップした。この結果、10月の昨年同月比WPI上昇率は前月の0.5%から1.34%に跳ね上がったが、昨年同月の11.06%を依然大きく下回っている。
RBIは、今会計年度末までにWPIベースのインフレ率が6.5%に達すると予想している。こうした中で工業生産指数(WPI)成長率が8月にほぼ11%をマークした後、9月にも9.1%の力強い伸びを維持したことから、アナリストらはRBIがその通貨政策を緩和から引き締めに急速に転換するものと予想している。