SEAnews 2009-11-17 ArtNo.42867

【ニューデリー】インドの10月の輸出額は125億米ドルと、昨年同月の141億米ドルに比べ11.4％減少、連続13ヶ月の下降を記録した。しかし国産医薬品、電子製品、鉄鉱石、手工芸品等に対する国外の需要の回復に支えられ、落ち込み幅は今会計年度に入って以来最も小幅にとどまった。
デカン・ヘラルド、インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダードが11月11／12日伝えたところによると、商工省のRahul Khullar次官は、「輸出の落ち込み幅は月を追って縮小しており、こうした傾向が続けば2010年1月にプラス成長を回復できるものと見られる。とは言え2009－10通年の輸出総額は依然として前年を4～7％下回る」と予想した。
それによると、工学製品、鉱物、雲母、石炭、タバコ、茶の輸出不振が持続的なマイナス成長の主因になっているが、薬品、医薬品、精密化学品(fine chemicals)、電子製品、鉄鉱石等の輸出は昨年同期に比べ改善が見られる。
海外の需要は回復基調にあり、輸出も多様化している。加えて政府の景気刺激策が輸出にもプラスの効果を及ぼしている。
今年10月の石油製品輸出は昨年同月比12.1％減の18億6000万米ドルを記録、非石油製品輸出は11.32％減少した。鉄鉱石輸出は314.4％増の3億7300万米ドルをマーク、米／タバコ／脂肪種子／医薬品の輸出もプラス成長を見た。電子製品／鉄鉱石／脂肪種子は3ヶ月連続前月比でプラス成長を遂げた。手工芸品輸出は昨年同月比では50％減少したものの、前月比では128％のプラス成長を記録した。
しかし年初7ヶ月にはタバコだけが13.3％増の4億5100万米ドルと、主要26品目中唯一プラス成長を記録した。今年初7ヶ月の輸出は904億米ドルと、前年同期の1230億米ドルに比べ26.5％減少したと言う。