SEAnews 2009-11-17 ArtNo.42861

【ニューデリー】フランスのタイヤ・メーカー、ミシュラン(Michelin)は4000クロー(US$8.68億)を投じタミールナド州にトラックとバス用のラジアル・タイヤ工場を建設する。一方、日本のタイヤ・メーカー、ブリジストンは259クロー(US$5620万)を投じてマドヤプラデシュ州Pithampurの既存タイヤ工場の日産能力を来年半ばまでに1万5000本に40％拡張する計画だ。
インディアン・エクスプレスが11月16日伝えたところによると、ミシュランは15日、タミールナド州政府と関係覚書に調印した。新工場はChennai近郊Thervoy Kandigaiの290エーカーの土地に設けられる。ミシュランのPrashant Prabhu社長(アフリカ／インド／中東担当)がこの日発表したステートメントによると、新工場は2012年に稼働、1500人を雇用する。タミールナド州政府は今年7月ミシュランの1万1000クロー(US$23.87億)の投資プロジェクトを承認した。ミシュランは向こう7年間に4000クローを投資、次いで市場動向を見てその後3年間にさらに7000クロー(US$15.19億)を投資する。
デカン・ヘラルドが13日報じたところによると、ブリジストンはインドの急成長する乗用車市場の3分の1のシェア獲得を目指し、製造能力とディーラー網の拡張を図っている。Bridgestone Asia PacificのYoshihiro Tanabe重役(マーケッティング担当GM)はPTI通信に以上の消息を語った。それによると、同社は欧州と米国市場で観望姿勢をとる一方、アジア太平洋市場、取り分けインド市場の開拓を最優先し、様々な事業拡張の可能性を検討している。従業員を300人ほど補充するとともに、現在の約2000店のディラー網を3年内に2300店に拡大する。目下インド・ラジアル・タイヤ市場の30％のシェアを占めている同社はこのほどウルトラ・ラクシャリー・パフォーマンス・タイヤ『Turanza GR-90』を発売した。