【ニューデリー】ソフトウェア・サービス会社全国協会(NASSCOM:National Association of Software and Service Companies)の最新レポートによると、インドの情報技術(IT)企業は、カレッジ卒業生(college graduates:学士レベル)の90%、理工系学卒(engineering students)の75%の求職申請を、訓練に値しない(not good enough to be trained)として棄却した。
エコノミック・タイムズが11月7日伝えたところによると、インド商工会議所連盟(FICCI:Federation of Indian Chambers of Commerce and Industry)が7日主催した第6回高等教育サミット(sixth Higher Education Summit)の席上、Nasscomの以上の報告書の内容が討議された。
College of Engineering Pune校のA.D. Sahasrabudhu部長は「譬え有名校を卒業したエンジニアでも容易には雇用できない。その主要な理由の1つは、実際的な技術を何ら身につけていないため」と指摘した。同氏によると、大部分の高等学府の教育は学術や理論に偏重しており、機械エンジニアは部品一つ交換することができない。優良企業に就職が決まった成績優秀な学生にしても、実践的知識は何ら備えていない。Sahasrabudhu氏は「こうした経験から言えることは、現場で通用する実際的訓練を施すことが極めて重要と言うことだ」と付言した。
Nasscomの報告書によると、こうした状況の下、Infosysは、新規採用者の訓練期間を29週間(7ヶ月)に延長した。
スコットランド大学のRichard Kerly教授によると、Citi Bankは最近インドでのリクルートを開始したが、同行は大学の就職担当部門を尋ねていない。同教授は「その理由は、新卒者は理論を実践に結びつける能力を持ち合わせていないためと見られる」と語った。
Lavasa Corporation Limitedが経営するホテル従業員訓練施設Ecole Hoteliere LavasaのSudhir Matthew学部長によると、ホスピタリティー業界においても状況は同じで、Oberoi、Taj、ITC等は独自の訓練施設を設け、それぞれのニーズにそった教育を施している。インドの観光産業は2015年まで年率8.8%の成長が見込まれるが、必要な技術を備えた人材が欠如している。同業界は320万人の従業者を必要としており、学術知識と技術訓練双方のバランスがとれた教育が必要と言う。