2009-11-10 ArtNo.42842
◆BSNL、DOTの勧告に関わらず華為にGSM設備発注
【ニューデリー】電気通信局(DOT:department of telecom)が入札のやり直しを勧告したにも関わらず国営電話会社Bharat Sanchar Nigam Ltd (BSNL)は、中国の通信設備納入業者華為(Huawei)に対して南部通信管区の2000万回線GSM移動体通信設備の予約注文(advance purchase order)を行った。
ビジネス・スタンダードが11月7日伝えたところによると、BSNLのKuldeep Goyal会長はこのほど記者会見し以上の消息を語った。それによると、BSNLは、合計9300万回線、総額3万クロー(US$65.1億)以上の設備の購買を予定しており、内、北部管区では2500万回線分、東部管区では1800万回線分の契約発注を予定している。華為は、これ以前に南部通信管区における800万回線の2G通信設備納入契約を獲得している。
BSNLは北部と東部管区ではEricssonと設備購買交渉を進めており間もなく妥結する見通しだ。DOTはより多くの企業に設備納入の機会を提供するため、全購買計画の入札をやり直すよう勧告したが、BSNLは現時点では再入札を行う考えはないと言う。
華為は西部管区の入札でも一番札を入れたが、国境地帯の通信設備納入契約を中国企業に与えることにはセキュリティー上の問題があるとの政府方面の懸念を配慮し、BSNLは同社への発注を見合わせた。
一方、BSNLの上場計画に関して、Goyal会長は「上場のタイミングは政府の判断次第」とし、「労組は如何なる公共企業の上場にも反対する姿勢をとっているため、BSNLとしては従業員を説得する必要がある」と付言した。
|