【ニューデリー】陸運幹線道路省は4~6ヶ月以内に、幹線道路400~600キロの建設に関わる総額5000クロー、およそ10億米ドルのメガ道路プロジェクトの入札を初めて募集する。
インディアン・エクスプレスとヒンドゥー・ビジネス・ラインが11月9日報じたところによると、Kamal Nath陸運幹線道路相は8日催された『インド経済サミット(India Economic Summit)』の会場で以上の消息を明らかにした。
それによると、これら6件のメガ道路プロジェクトはラジャスタン州、マハラシュトラ州、グジャラート州、マドヤプラデシュ州等の州で進められ、これまでの区間ごとに細分されたスタイルとは全く異なる入札方式が採用される。今後は僅か20キロほどの区間の工事を入札にかけることはなくなる。
プロジェクトの大型化に伴い高度な技術/管理ノーハウが必要とされるため、陸運幹線道路省は、金融問題や紛争解決メカニズム等、公共民間協力(PPP:projects via the public private partnership)方式により契約を発注する際に直面することが予想される問題領域を洗い出し、メガ・プロジェクトのコンサルタントやデベロッパーのための仕様や、技術条件等の詳細を詰める。
今月中にも少なからぬ問題の解決策が立案される見通しだが、一部の問題の解決には、より長い時間が必要とされる。幹線道路建設事業の難問の一つ、訴訟を処理するメカニズムも立案する。何故ならこの種のメカニズムが確立しない限り、金融機関は融資に応じない。陸運幹線道路省は世界銀行及び国際通貨基金(IMF)とも同問題を協議している。
道路開発業者が金融面で直面する問題を検討する特別閣僚グループ(EGOM:empowered group of ministers)も既に組織されている。同EGOMにはNath陸運幹線道路相、Pranab Mukherjee蔵相、計画委員会のMontek Singh Ahluwalia副委員長が名を連ねている。
Nath陸運幹線道路相によると、来年は、インド高速道路局(EAI:Expressways Authority of India)も組織される。既に高速道路担当部門を設置済みで、来年はEAIを正式に発足させる。高速道路の建設は、陸運幹線道路省が次に取り組まねばならない重要課題の一つと言う。