SEAnews 2009-11-06 ArtNo.42830

【ニューデリー】インドの9月の輸出は米ドル・ベースで前年同月比マイナス13.8％と、減少幅が縮小する傾向を見せたが、輸入はマイナス31.3％と、依然大幅な落ち込みを見た。
ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルド、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレスが11月3／4日報じたところによると、商工省は3日以上の暫定統計数字を発表した。それによると9月の輸出は昨年同月の158億米ドルから136億米ドルに13.8％、輸入は同311億米ドルから213億7000万米ドルに31.3％、それぞれ減少した。9月の石油輸入は昨年同月の95億米ドルから63億米ドルに33.5％、非石油輸入は同216億米ドルから150億米ドルに30.4％、それぞれ下降した。
今年上半期(2009/4-9)の輸出は前年同期の1089億米ドルから779億米ドルに28.5％、輸入は同1850億米ドルから1246億米ドルに32.7％、それぞれ下降した。今年上半期の石油輸入は前年同期の633億米ドルから348億米ドルに45％、非石油輸入は同1217億米ドルから898億米ドルに26.2％、それぞれ減少した。この結果、上半期の貿易赤字は前年同期の760億米ドルから467億米ドルに縮小した。
インド輸出組織連盟(FIEO:Federation of Indian Export Organisations)のA Sakthivel会頭は、「国内業界は、ルピーの対米ドル相場の上昇を、米ドル建て信用供与の根拠とし、貿易金融へのアクセスの改善を図るべきである」、「諸外国は自国業者の支援策を講じ、国際市場シェアの維持を図っている。一方、地元輸出業者は競争が過熱する海外市場で極めて薄いマージンを得ているに過ぎない。こうした中、政府は、あらゆる輸出品目の税払い戻し率(duty drawback rates)を引き上げるべきである」と指摘した。