【ニューデリー】今年(2008/11-2009/10)の植物油輸入額は、昨年に比べ少なくとも2000クロー(US$4.34億)ほど増加、2万7000クロー(US$58.59億)に達する見通しだ。これは貿易業者が低関税率に乗じ、海外の低コストな製品を大量に買いだめしているため。
ビジネス・スタンダードが10月29日伝えたところによると、インド溶媒抽出産業協会(SEAI:Solvent Extractors Association of India)のAshok Sethia会頭はこのほど以上の見通しを語った。それによるとインドは2007-08年に630万トン、2万5000クロー(US$54.25億)の植物油を輸入した。輸入急増の主因は、低い国際価格と低い輸入税。インド政府はこれ以前には大豆原油に20%の輸入関税を課して来たが、昨年植物原油に対する輸入税を撤廃した。また輸入食用油の80%以上を占めるパーム油のトン当たり価格は2007年10月の865米ドルから今年10月の685米ドルに下降している。