【ニューデリー】Pranab Mukherjee蔵相は10月30日、「第2四半期と第3四半期の経済成長率を検討した上で出口戦略(exit strategy)を決める。このため2009-10年度末以前に景気刺激措置を停止することはない」と明言した。
デカン・ヘラルドとザ・ヒンドゥーが10月30/31日報じたところによると、ムケルジー蔵相はこの日催されたヒンドスタン・タイムズ読者サミット(Hindustan Times Leadership Summit)の席上、以上の消息を語った。それによると、第2四半期の国内総生産(GDP)成長率は11月末までに、第3四半期のそれは来年2月末までに明らかになる。従って景気刺激策の出口戦略は3月以降に発表されると見るのが妥当である。11月6日にスコットランドで催されるG20蔵相会議の席上、同相は各国の蔵相と出口戦略について意見を交換するが、靴のつかえがどこか(where the shoe pinches)は履いた者だけが分かる。したがって各国はそれぞれの経済状況に応じて出口戦略を立案すべきだと言う。
インドに関して言えば、2010年4月1日に導入される予定の『商品サービス税(GST:goods and services tax)』の成果に左右されそうだが、ムケルジー蔵相はGSTの導入が数ヶ月遅れる可能性を示唆した。
また今会計年度のGDP成長率は6.5%と予想されるが、蔵相は2年内に9%近い成長の軌道に乗る可能性を示唆するとともに、財政赤字を抑制する決意を改めて確認した。